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大阪で存在感増すIHGの直営「インターコンチネンタルホテル大阪」に泊まってみた。和洋の交わる“今っぽさ”あふれる客室
日本在住のサンディリアCEO「日本は目的地として非常にエキサイティング」
2025年6月27日 06:00
英国に本社を置くIHGホテルズ&リゾーツは、開催中の大阪・関西万博の英国パビリオンにおいて、サポーティングパートナーを務めている。
同社はその大阪エリアで近年特に存在感を増しており、老舗のリーガロイヤルホテル 大阪が2023年6月にIHGへ加盟、大規模改装を経て2025年に「リーガロイヤルホテル 大阪 ヴィニェット コレクション」としてリブランド開業しているほか、同じく2025年に日本初進出の「ガーナー」ブランドを大阪で一挙3店舗開業している。
また、2021年には「ホリデイ・インエクスプレス 大阪シティセンター御堂筋」、2023年に「voco大阪セントラル」を相次いで開業しており、ホリデイ・インエクスプレスは開業翌年に客室・レストランのインテリア一新、フィットネスジムの新設など全面リニューアルを行なっている。
関西圏まで範囲を広げると、2024年に「シックスセンシズ京都」を開業済み、2028年に「リージェント京都」の開業を予定している。
2025年6月現在、IHGは大阪市内で7ブランド10軒3249室のホテルを展開しており、大阪と日本国内の現況を説明したIHG・ANA・ホテルズグループジャパン CEOのアビジェイ・サンディリア氏は、「日本の素晴らしい観光リソースを海外からの旅行者に紹介していくことが重要で大切。北海道の雪質、沖縄のビーチ、大阪の街の風景などを海外のお客さまに伝えていきたい。
私自身、日本に在住しているので明言できるが、世界から見ても日本は旅行の目的地として非常にエキサイティングだ」と述べ、大阪をリードする国際的なホテルグループとして、さらなる成長に期待を込めた。
なお、このときサンディリア氏が会見した「インターコンチネンタルホテル大阪」は日本で唯一、IHG自身による所有・直営のフラグシップであり、今回試泊する機会を得た。
「インターコンチネンタル」はIHGにとって世界最大規模のラグジュアリーブランドで、インターコンチネンタルホテル大阪(大阪府大阪市北区大深町3-3-60)は2013年6月に開業、今年で開業から12年を迎える。
JR大阪駅に直結しており、駅からは徒歩5分。20階の開放的なロビー・レストラン・カフェは、天井までの大きな開口部から梅田市街を一望でき、客室は和の要素を散りばめながら世界中からのゲストに対応するIHG基準の装備とコンテンポラリーな設えになっている。
宿泊したのは全272室のうち、23階の「1キング プレミアム」で、キングベッド1台に独立したバスルーム、トイレ、洗面所を備えるほか、ウォークインクローゼットやデスクワークスペースを含む50m2。
そもそも50m2で空間に余裕があるうえ、大きめの採光に圧迫感のない家具配置、ガラス張りの浴室とガラス製のデスクなど、空間を広く見せる工夫が随所に見られる。
冷蔵庫とミニバーにはソフトドリンク、アルコール、プロテインバー、直下の引き出しにはボトルワインやウイスキーのミニボトル、紅茶、おつまみ、カトラリーなど一式が詰まっている。ちなみにラインアップはIHGがグループとして基準を持っているとのこと。
ミニバーに紅茶の用意があるものの、大阪らしさという点では茶の湯文化が花開いた堺がお隣ということもあり、急須と湯飲みを標準で用意している。
独立したバスルームはかなり広めの作りで、身長178cmの記者が足を伸ばしても肩まで浸かれる浴槽と体を洗うシャワースペースは、それぞれしっかり空間を確保していた。